【節分】wed絵本『鬼の子ものがたり』いがみ合いのなかで鬼の子が出した答え。

こんにちは。

今回は節分にちなんで絵本をご紹介したいと思います。

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鬼の子ものがたり

 

あるところに鬼ばかりが住む鬼の国がありました。

鬼の子に住む鬼の子は人間の世界にとても

あこがれていましたが

人間の世界から見た鬼がとてもきらわれていることも

知っていました。

鬼の子はともだちの黒鬼に聞いてみたのです。

 

「どうして鬼は人間に嫌われているの?」

「それはね、鬼は人間をおそったりしてきたからだよ」

鬼たちは自分たちが生きのこるために人間をおそったり

たべものをうばったりしてきたのです。

鬼の国には畑も田んぼも動物もいません。

「それにわたしたちは人間とちがって見た目がいろいろ違うでしょう?

たとえおそわれなくてもこわいんだよ」

「じゃあ人間に、こわくありません。おそいませんて言ったら?」

それだけで人間たちは信用してくれるでしょうか。

「今までのながい歴史の中で鬼たちがやってきたことが

人間たちに伝わっているから、むずかしいとおもう」

 

お父さんもお母さんも、人間の世界に行くことなど

許してくれません。

それでも鬼の子はあこがれをとめることができません。

「角をとったらこわがられない?」

鬼の子は見た目が人間と似ているため、

たしかに角をとったら人間と仲良くできるかもしれません。

けれどつのは二度と生えてきませんし、そうなれば

鬼の国に戻ることはできません。

人間のような姿で鬼の国に住むことはできないのです。

もうお父さんやお母さんと会うこともできなくなります。

 

ある時どういうわけか人間の子が鬼の国に迷い込んできました。

 

転んでしまったようでけがをしていました。

鬼の子はあこがれの人間ということもあって

興味しんしん。いろいろ聞こうとしましたが

けがの手当てが先です。

そこで黒鬼が自分のリボンを傷にあててあげて

泣いている人間の子をあやしていました。

するとうしろから叫び声が聞こえました。

「キャー!!」

人間の子を探しにきたお母さんが黒鬼を見てびっくりしたのです。

いそいで人間の子を連れて行ってしまいました。

 

しばらくしたある時、黒鬼がいなくなってしまいました。

黒鬼のお母さんに聞きましたが、わからないと泣くばかり。

幾日が経つうちにうわさが広まってきました。

どうやら黒鬼は人間にとらわれてしまったようでした。

人間の子が迷い込んできた時にけがをしたのは

黒鬼のせいだとされて、いかりをかってしまったようなのです。

黒鬼の行方はわからず、鬼の国の鬼たちはとてもおこっていました。

 

「人間のやつめ!せっかく親切にしてやったのに!」

そうです、いがみ合いがおこってしまったのです。

「人間の子はいい子だったよ」

「うるさい!お前は人間にあこがれているばかりに、黒鬼を裏切るのか!」

いっしょにいた鬼の子はいっしょうけんめい説明をしましたが

鬼たちは聞く耳をもってくれません。

鬼たちも、人間たちも

互いに話し合うことはなくただ対立するばかりでした。

 

鬼の子は鬼の国のみんなのことも

人間の世界も信じられなくなってこわくなってしまい

かみさまにお願いごとをしたのです。

 

「かみさま!ぼくはどうしたらいいかわかりません。

ぼくには何もできないのでしょうか・・」

 

そしてかみさまが舞い降りてきました。

「鬼の子よ、どの世界もたたかいをくりかえしているんだよ。」

「でも黒鬼は何もしてないんだよ!人間の子もいい子だったよ、、どうしていがみあうの?」

「そうだね。長い歴史の中でたたかいはくりかえされてしまうんだ。

うばい、うばわれることしかないのに、そうしてしまうんだよ。」

黒鬼も同じことを言っていました。

こんな悲しいことはありません。まさかこんな悲しいことが

自分にふりかかってくるとは思ってもみませんでした。

「黒鬼はどうしてるんだろう・・」

泣きはらし、泣きはらし、途方にくれていると神さまが言いました。

 

「鬼の子よ、わたしのもとへくるか。

平和が訪れるようにわたしたちと力をつくさぬか。」

鬼の子はだまったまま、その言葉をこころでくりかえしました。

神さまと行くということは、つのを捨てることになります。

お父さんのこと、お母さんのこと、黒鬼のこと

小さい頃からの思い出、いろんなことを思い出していました。

「ぼくが神さまについていくことで

ぜんぶの世界が仲良くなるのかな・・?」

「長い時間がかかるが、我々はそれが叶うまで力を尽くすしかないんだよ。」

鬼の子は神さまの世界に行くことをきめました。

 

「鬼の子よ、あなたはもっと学ばなければいけない。」

鬼の子は静かにうなずきました。

それから鬼の子はお父さん、お母さんに話して

神さまと旅立っていきました。

 

「あらそいも誤解も、うばいあいもなくなりますように。」

 

さいごに

鬼の子は願いを叶えることができるでしょうか。

ちょっとした誤解や、言葉の行き違いや、思いこみで

あらそいはすぐに起こってしまいます。

できることならだれも傷つかない、平和な世界で生きていきたい。

そういう願いがある限り、この鬼の子にとっては救いかもしれません。

 

 

 

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